「アアスベストのレベル3の解体方法が知りたい」
「どういう手順でアスベストの解体を進めればいいのだろうか」
とお悩みの方も多いと思います。
アスベストの規制強化により、解体工事業社ではアスベスト対応に追われています。
法律の理解や実務の動きを把握していない業社も多いのが実情です。
そこでこの記事では、レベル3アスベストの解体方法と手順について紹介していきます。
この記事を参考に安全にアスベストの解体を進めてください。
レベル3アスベストの解体方法と手順
レベル3のアスベスト解体は以下の手順で実施されます。
- 事前調査
- 準備作業
- 除去作業
- 事後作業
それぞれの具体的な内容を紹介していきます。
事前調査
解体工事前にアスベストの事前調査を実施します。
事前調査は図面調査と現地調査をそれぞれ実施する必要があります。
2022年4月の法改正より実質的に調査は義務化されています。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
参考:解体工事時のアスベストの事前調査・報告が義務化!必要な資格と罰則は?
準備作業
アスベスト除去の準備作業としては、以下の作業を実施する必要があります。
作業計画の作成 | 以下の8つの項目を含めて作成する必要がある 安全管理体制 作業の方法および順序 粉じんの発散を防止し、または抑制する方法 作業を行う労働者への石綿等の粉塵のばく露を防止する方法 石綿濃度の測定 隔離、立入り禁止措置 解体廃棄物等の処理方法 周辺環境対策 |
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作業主任者の選定 | 石綿作業主任者技能講習を修了した者の中から選任しなければならない |
特別教育 | 石綿含有製品の解体等に従事する者は、石綿粉じんの発散の抑制や保護具の使用方法について教育を受けなければならない 講師は、石綿作業主任者等の十分な知識を持つものが行う必要がある |
保護衣 | 保護衣または作業衣(手バラし等、発塵性の低い場合) |
呼吸用保護具 | 全面形のプレッシャデマンド形複合式エアラインマスク 全面形のプレッシャデマンド形エアラインマスク 電動フアン付き呼吸用保護具(フィルターの粒子捕集効率99.9%以上) 送気マスク 全面形防じんマスク(区分はRL3またはRS・粒子捕集効率99.9%) 半面形防じんマスク(区分はRL3またはRS3(使い捨て式は不可)・粒子捕集効率99.9%) 半面形防じんマスク(区分はRL2またはRS2(使い捨て式は不可)・粒子捕集効率95%(発じんの小さい場合のみに使用)) |
更衣施設・洗身設備 | |
立入り禁止区域の掲示 | |
事前清掃 | |
床養生 | |
壁・既設物養生 | |
開口部等養生 |
除去作業
アスベストレベル3の解体作業については、以下を実施する必要があります。
- 作業部付近の湿潤化
- 薬液等の使用(必要時応じて)
- 除去作業
- 粉塵濃度測定(必要に応じて)
- 保護具の管理
事後作業
アスベストレベル3の解体作業の事後作業として、以下を実施する必要があります。
- 事後清掃
- 「非飛散性アスベスト廃棄物」として一時保管・排出
- 作業記録
- 健康管理
レベル3アスベストの解体費用相場
アスベストレベル3の解体費用は、屋根材にアスベストが使用されている30坪2階建ての家屋で200,000円が目安です。
また、外壁などの塗料にアスベストが使用されている場合は、150万円程度が発生します。
参考:アスベストの解体費用相場