遺品整理の際は、以下の点にご注意下さい。
相続税申告の観点からの注意点
遺言書について
遺言書が残されていないかどうかご確認下さい。
遺言書が残されていた場合、勝手に封を開けてはいけません。
家庭裁判所で検認(内容を確認してもらうための手続き)が必要です。
封を勝手に開けることで、遺産分割の際、トラブルとなります。
通帳・印鑑・証券
故人の印鑑(実印・銀行印)や、通帳・年金手帳・不動産の権利証
などの重要書類は、ご兄弟で確認の上で、留守宅に残さないように
保管しましょう。
家賃等の滞納がある場合
家賃などの滞納がある場合には、事前に税理士や、司法書士に確認
の上でお支払されることをお勧めします。
相続手続きが完了する前に支払ってしまうと、
単純承認(故人の権利・義務を全て相続すること)とみなされ、
相続放棄が出来なくなる恐れがあります。
保険証書について
生命保険は、受取人からの申請がないと支払われないようになっています。
保険に加入しているにも関わらず、申請を忘れて、受け取られていない生命保険が、
かなりの額になるようです。
処分の仕方についての注意点
お仏壇・神棚について
お仏壇や神棚の処分の仕方は、それぞれの宗派によって異なります。
そのため、購入したお店や、それぞれの宗派にご供養の方法をご確認下さい。
注射器や針について
故人がご病気で、注射器を使っていたということがあります。
注射器や針は、医療廃棄物としてみなされ、通常の家庭ごみとしては処分が出来ません。
不正な廃棄をすると、「排出者責任」が問われることとなります。
備品について
賃貸住宅等の場合には、エアコンや照明器具等が、大家さんのものであることがありますので、事前に大家さんに確認をとりましょう。